【おっ人事!第一話】欠勤もしていないのに、給与が減っているのはどうして?

5年ぶりに社会保険労務士の参考書を読み返しています。

どーも。ライフキャリアスタイリストのchikaです。

あっ語弊がありました(汗)参考書を開いただけです。。。

実は以前、人事への絶大なる憧れがあり、まずは労務について知ろうと、社労士の勉強を始めたのですが、根気が続かず断念。

それから5年の月日が流れ、ほこりをかぶった参考書たちが可愛そうに並んでいるのを見て、また勉強を再開することにしました。(なんちゅう動機やねん。)

動機が不純のため、いつまで続くか分かりませんが、とりあえずインプットしたものをアウトプットする場所として、「おっ人事!」劇場を立ち上げます!

                          (参考:世界一やさしい労務管理)


主な登場人物 ※物語はフィクションで実在する人ではありません。

★主人公の金城麻衣子(29歳)

沖縄県出身。新卒でIT企業へ入社し、8年目。今年の4月に人事部へ異動し、先輩にいろいろと教えてもらいながら業務に取り掛かっている。真面目だが天然ボケ

★新人の知念将太(22歳)

沖縄県出身。今年、新卒で入社して、5か月目。お調子もの

★上司の鈴木健人(31歳)

東京都出身。新卒で入社し、10年目。人事部に配属されて、5年目。負けす嫌いのドS



第一話「欠勤もしていないのに、給与が減っているのはどうして?」

新人の知念君が、困惑した表情で人事課にやってきた。

「欠勤もしていないのに、振り込まれる給与が減っているのですがどうしてですか」

知念君が手にしていた給与明細を覗き込み、上司の鈴木がこういった。

「一度、給与明細を見せてごらん。んー、確かに欠勤はしていないね。もしかして、知念君。控除のことを言っている?」

知念君は、頭の中に?が飛んでいる様子。

すると、以前からSっ気があると社内で噂のあった鈴木が

「金城さんが完璧に教えてくれると思うよ。ねっ金城さん」

でたーーーーーーーーー。むちゃぶり(ToT)/

「えっと、控除ですね。じゃあ、知念君、給与明細書と照らし合せて説明するね」


給与から引かれるのは「税金」と「社会保険」

「控除というのは差し引くという意味なの。また、給与明細書は会社によって書式が違いうんだけど、控除されるものはほぼ共通で、大きく「税金」と「社会保険」とになります。下の表では、赤で囲まれたところが給与から控除されているものだよ。」

控除されるものは、こんな感じ

■税金

(A) 所得税

所得税は会社があらかじめ給与から税金を天引きして代納する仕組み(源泉徴収)で控除されています。この源泉徴収された税金は、年末調整によって正確な税額と精算されます。

(B) 住民税

住民税は前年の所得に対してかかる税金です。その決まった税額を6月から翌年5月までの給料から控除されるという仕組みです。

■社会保険

(C) 健康保険

勤労者として自ら加入しているもの。大企業や企業グループは組合管掌健康保険に、中小企業などは協会けんぽ、公務員などは共済組合に加入しています。

(D) 介護保険

40歳以上になると介護保険の被保険者となり、保険料が徴収されます。

(E) 厚生年金

会社が厚生年金を適用してれば公的年金として加入し、被保険者になります。

(F) 雇用保険

労働者の生活と雇用の安定のために政府が行っている保険制度。失業時に失業手当(基本手当)が受給できます。

他にも、会社独自の制度や給与控除で加入している貯蓄制度などがあります。


「鈴木さん。この説明で大丈夫ですか」恐る恐る、鈴木に確認をとる。

鈴木は、驚いた表情をみせ「金城さん、やるじゃん。じゃあ問題!知念君の住民税はいつから控除される?」

「うーん。来年の・・・・すみません。いつからですか」

勝ち誇った表情の鈴木が得意げに口を開いた。

「住民税は前年の所得に対して課税され6月の給与から天引きされるため、入社2年目の6月からは住民税も控除されるんですよ」

「さすが、鈴木さま!参りました!!!!」

私と知念君の賞賛に本気で喜ぶ鈴木だった。


まとめ

・控除とは「差し引き」という意味

・給与から引かれるのは「税金」と「社会保険」

・「控除」はされるが、健康保険は病院の支払いを安くしてくれるし、雇用保険は失業した際に失業手当ももらえるし、結果、控除することで生活の安心・安全に繋がる

・住民税は社会人2年目の6月から控除される


ライフキャリアスタイリスト chika

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